正直、電動ガンでもっとも基本的でもっとも面倒なチューニングはコレかも。
どの機種にも当てはまるセッティングというものは存在せず、
ひとつひとつ相性をみながらの地道なセッティングを要求されます。
シム調整により、音が静かになったり破損しにくくなったり、
燃費がよくなったり寿命が伸びたりとさまざまな効果があります。
何度も何度も調整していくうちに気づきました。
セクターとスパーはほとんど音を鳴らしてない。(静かに回っている
実際、ベベルのみでドライブさせても音に変化は無く、
つまり駆動音の9割はピニオン、ベベル間で発生していると考えられます。
力の方向を変えて(斜めに)伝えてますのでまぁ。自然なことかも。
自分が調整するときは雑音を減らすためにベベルのみ組んでやってます。
ベベルが終わったら高さとガタを見ながらスパーとセクターを組みます。
まずベベルのシムを全部外して(元の場所に戻せるように外すこと)
そのままドライブさせます。
普通ならこの状態だと隙間だらけなので、カタカタ動きます。
これを利用します。
ドライブさせながら、軸を押してみましょう。
片方から軸を押し込んで、音の変化を見ます。
音がうるさくなったらその方向へギアが動いてはいけないということですので
押した方向にギアが動かないようにシムを追加します。
追加してまたドライブ、同じ方向へ軸を押します。
まだ音がうるさくなるようであればもっとシムを追加します。
音が変わるか変わらないかのラインまでもっていき、
片側は完了。
次は反対側から軸を押し込み同様に音をチェックします。
もし押し込んだときに静かになればその位置までシムを足せばOK。
両側調整が完了した時点で、わずかにギアが動く程度で
メカボを閉じた状態でもスムーズにギアがまわれば成功です。
ただし。
これでまわしても静かになるわけではありません。
ピニオンとベベルの歯が痛んでいたり、
メカボとモーターの軸がずれていたりするとどんなに頑張っても
音はいつまで経っても静かになりません。
そこでするのが慣らし作業ですね。
すればするほど効果はでますが、何時間も地道にしかもうるさい音を
聞いていなければならないくせにずっと自分の耳で聞いてると
差がわからないというなんとも腹立たしい欠点が。
かなりの根気を要しますので、静かにならないといって投げつけないように(笑
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